2011年2月10日木曜日

失業者、京の商店街の魅力をPR 緊急雇用対策でガイドブック作成

 長引く不況で仕事を失った人たちが、京都市内の商店街の魅力を紹介するガイドブック「きょうは買い物日和」を作成した。市の緊急雇用対策の取り組みで、採用されたスタッフたちは不況下でも頑張る商店街の取材を通じ、失っていた自信を取り戻そうと制作に意欲を燃やした。観光ガイドとしても使える力作に仕上がった。
 市が総額5千万円の国庫補助を活用して企画した。失業者を最長4カ月間雇用し、市民や観光客向けに市内約160商店街の名店や人物、隠れた観光スポットなどを紹介する冊子を5地域に分けて各1万部ずつ作成、無料配布する事業。外国語版(英語、中国語版)も計1万部つくった。
 「中高年を必ず採用する」など市の条件に沿って昨年11月、事業委託先の民間企業が22人を採用した。採用者の経歴は歯科衛生士や不動産販売など多彩で、大半が取材?編集作業の経験は初めて。委託先社員や市職員の指導を受けながら市内の商店街を分担、取材した。
 昨年4月に業績不振の会社からの求めで退社した人見麻子さん(37)=亀岡市=は、「取材で緊張し、質問にも苦労した。お店も大変なのに、丁寧に受け答えしてもらった」と新鮮な出会いに感激した。フルーツ味のところてんを開発する商店など、創意工夫で不況に挑む店も数多く取材し、「仕事に自信を失っていたが、自分も頑張ろうとの思いが強くわいてきた」と話す。
 編集チーフは大学図書館の司書だった田中佳吾さん(46)=京都市北区。仕事は時に深夜まで及んだが「不況で心がすさみがちな世の中だからこそ、対面販売の商店街で人の温かさに触れながら買い物をしてほしい」と熱い思いを込め編集に力を入れた。
 参加者の中には再就職が決まった人も出ている。「きょうは買い物日和」(A5判)は、地下鉄主要駅や各区役所などで配布されている。

引用元:SEO対策 | 盛岡市

0 件のコメント:

コメントを投稿